猫汎白血球減少症(FPL)について

猫汎白血球減少症(FPL)について[猫ジステンパー・猫伝染性腸炎]

原因

パルボウイルス科に属するFPLウイルスの感染によりひきおこされる伝染病です

猫のウイルス性疾患の中で最も伝染力が強く、死亡率も高い猫にとって恐ろしい病気です

感染経路は経口、経気道、ノミなどの吸血昆虫、感染している猫との接触が挙げられます

またウイルスの乾燥や消毒などに対する抵抗性が強く、室外でも数ヶ月以上生き続けることがあります

 

猫以外にもイタチ科、アライグマ科の動物も感染します

猫では子猫に多くみられますが、抗体を持っていない全年齢の猫で発生します

 

症状

2~7日間の潜伏期間の後に急激な白血球の減少がみられ、急性の場合24時間程度で死亡することもあります

初期は発熱、元気消失、食欲不振を起こします

次いで嘔吐や下痢、血便がおこり脱水状態となり衰弱、体温が平熱以下に低下し虚脱状態となり重篤の場合死に至ります

 

診断方法

血液検査での白血球数の減少がみられます

通常5500~19500 [個/μℓ] が50~4000程度まで減少します

予防方法

ワクチンの摂取で防げる病気ですので、ワクチン接種は必ず受けましょう

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感染している猫が居る場合には接触させないことや、使用している食器などを充分に消毒、または完全に分けることが大切です

消毒には次亜塩素酸ナトリウム溶液を使用、処分できる物は焼却処分してください

 

治療方法

特効的なウイルス剤はありません

対症療法で付き合っていくことになります

症状に応じて抗生物質、脱水や栄養補給のための輸液、輸血などをします

また病気の猫の隔離、汚物の処理、保温など飼育環境には十分気をつけましょう