猫伝染性腹膜炎(FIP)について

猫伝染性腹膜炎(FIP)について

原因

猫科の多くの種類の野生動物みられる慢性の進行性ウイルス性疾患で、病原体はコロナウイルス科に属するFIPウイルスです

子猫や老猫に多く発生しますが、全年齢の猫に発症する可能性があります

 

コロナウイルスは多くの猫が感染しています*1が、そのほとんどは無症状で、稀に短期間の消化器疾患を発症する程度の発病率、危険ともに低い病気です

しかしごく稀にそのコロナウイルスがFIPウイルスに変異します

FIPウイルスに変異*2する確立は10%未満といわれていますが、一度症状が表れた場合の致死率はほぼ100%といわれています

現在この変異の原因は諸説ありますが、謎に包まれています

 

*1:コロナウイルスは野良猫や多頭飼いの猫の9割、完全室内飼いの単頭飼いの猫でも5割程度は感染暦があるといわれている

*2:コロナウイルス自体は危険ではないが、それが変異したFIPウイルスが引き起こす猫伝染性腹膜炎が危険。発症時の致死率はほぼ100%

 

症状

潜伏期間は不明、平均余命は10日程度といわれている

この病気は症状が徐々にあらわれるので非常に発見が難しいので、腹部が貯水によって膨れる、呼吸器系の症状などがあらわれるまで気付かれないことが多い

腹部に水がたまる湿性型(ドライタイプ)と、たまらない乾性型(ウェットタイプ)がある

両方に共通する症状

・発熱

・元気消失

・食欲不振、体重の減少

・地肌や目の黄疸

 

湿性型(ドライタイプ)に多い症状

腹水(色は卵白様で空気に触れると凝固しやすい)

まれに胸腔にもみられる

 

乾性型(ドライタイプ)に多い症状

眼症状として角膜浮腫、混濁、角膜沈着物、網膜出血

不全麻痺、運動失調、けいれんなどの神経症状

まれに皮膚にできものがみられる

 

診断方法

現状検査方法が確立されていないので診断が非常に難しい

猫のプロフィール(飼い方、品種、ストレス要因)と検査結果から総合的に判断することになる

 

予防方法

有効的なワクチンは無いです

・感染猫の隔離

・飼育環境の改善

・ストレス管理

・消毒の徹底(ウイルス自体が科学的な除去に弱い)

・吸血昆虫やねずみなどの侵入を防ぐ

 

治療方法

現在有効的な治療方法はない

抗生物質や抗炎症剤などを用いて発症した猫の延命することしかできない