猫カリシウイルス感染症(FCI)について

猫カリシウイルス感染症(FCI)について

原因

猫カリシウイルス感染症はカリシウイルスが原因で発症する呼吸器感染症です

猫の呼吸器系の病気は様々な原因が複合していることも多く、その中でも発生頻度の高いのが

・猫ウイルス性鼻気管炎 (リンク:猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペス)について)

・猫カリシウイルス感染症

です。両方猫科動物の上部気道を冒す非常に強い感染力をもつ伝染病です

人間のインフルエンザと症状が似ていることから”猫インフルエンザ”と呼ばることもあります

 

主な感染経路は感染猫の唾液などがくしゃみなどにより飛散しそれを吸入、同じ食器や寝具を使用などの間接接触、また感染猫のグルーミング、感染猫に触れた人間が他の猫に触れるなどの直接接触が挙げられます

 

年齢問わず感染しますが特に子猫の場合は重症化し、死に至ることもあります

 

症状

潜伏期間は通常1~3日程度

猫ウイルス性鼻気管炎と症状がよく似ているが特に舌、口腔粘膜の潰瘍が高確率でみられ、咳は少ない

以下猫ウイルス性鼻気管炎と同文

初期に発熱とくしゃみ、結膜の充血、目やにが増える、涙を流すなどの症状を伴い、元気食欲がなくなっていきます

 

症状が進むと鼻汁がネバネバしたゴムのような状態(粘稠性が増す)になり、鼻づまりによる開口呼吸をおこなうようになります

また舌、口腔粘膜の潰瘍(口内炎、舌炎)をおこし、 ”よだれ” がみられ、同時に口臭を伴います

目やにが膿性になり、まぶたがくっついてしまって眼がふさがってしまうこともあります

喉の(咽喉頭)の炎症により呼吸も非常に苦しそうになり、咳を伴います

 

このような症状が1~2週間ほど続き脱水や衰弱がみられ、体重が減少します

 

死亡率は高くないが、子猫や老猫、あるいは激しい二次感染がみられる場合は肺炎等を併発し、死に至ることもあります

 

診断方法

結膜や、鼻腔、口腔から採取した液体を検査

 

予防方法

ワクチンの摂取で防げる病気ですので、ワクチン接種は必ず受けましょう

関連記事:猫のワクチンについて

感染している猫が居る場合には接触させないことや、使用している食器などを充分に消毒、または完全に分けることが大切です

ウイルスの抵抗性が強いので消毒には石炭酸系、塩素系、ホルマリン系を使用してください

 

治療方法

特効的なウイルス剤はありません

対症療法で付き合っていくことになります

抗生物質での二次感染の抑制、輸液での栄養補給、脱水の改善、消炎剤をもちいた炎症対策

重症の場合、吸入療法や輸血をおこないます

 

また適切な管理が必要です

・清潔な環境で湿度を保つ(30~50%)

・鼻汁、目やになどの汚れの除去

・栄養価の高い食事、ビタミンA、Cなどの摂取

などが挙げられます

 

完治までは長い時間がかかる病気ですので十分理解して付き合いましょう